(c)クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会より引用
マンガを原作にしたアニメ・映画はたくさん出ているわけですが、そのなかでも、筆者は「日常系」は日本独自の文化だと思っています。ゆるりと日常のシーンを切り取りつつも、個性的なキャラで独自の世界観を描き、読者・視聴者に笑いや共感を提供するものです。
そのカテゴリで、注目していただきたいものがあります。それが、2025年6月27日にアニメ映画として公開される「小林さんちのメイドラゴン」です。
この作品はいわゆる萌え系のタッチで、視聴者を選ぶかもしれませんが、普段の人間関係や、人としての醜さ・すばらしさにも思いを馳せることのできる作品です。普段、萌え系のアニメを避けている方も観ていただくと新鮮な感覚を味わえるのではないでしょうか。
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「小林さんちのメイドラゴン」とは
あらすじとしては、独り身でIT系企業で仕事バリバリで、いつもお疲れ気味の会社員・小林さんのところに、ドラゴンのトールが訪ねてくるところから始まります。
ドラゴンは言うんです。
「メイドとして働かせてください!」
まぁ、とんでも展開なわけですが、ココは受け入れましょう。アニメのタッチからもわかるように、基本的にはハチャメチャで、ポップで、コメディタッチでストーリーは展開していきます。
ただ、この1人の人間とドラゴンの出会いから展開が広がり、大げさに言うと、「家族とは何か」「友人とは何か」「人とは何か」を考えさせられることが何度も訪れます。
「海外に行くことで日本の良さがわかった」と話す方もいますが、このアニメは、そんな視点をもたらしてくれます。ドラゴンの住む世界の常識と人間の世界の常識の違いから、日本の日常にどれだけの幸せが転がっているのか、また逆に、どれだけ愚かなことにとらわれているのか、ということを考えさせられるアニメだと思っています。
実は、アニメ化が最初にされ公開されたのは、2017年1月~4月(全13話)。第2期は2021年7月~9月(全12話)となっています。
そして、2025年6月27日(金)に映画「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」が公開されることになりました。
このスケジュールを見ていただいてもわかると思いますが、アツいファンがいて、長く愛される作品であることはわかっていただけるのではないでしょうか。
安心の京都アニメーション作品
このアニメーションを手掛けているのは、京都アニメーションさんです。
1985年に有限会社として法人化して事業を本格的に開始。1990年代中頃から、演出・作画・仕上げ・背景・撮影などを自社内で行う環境を整備し、そのクオリティの高さは評判だったそうです。実際、「紅の豚」「魔女の宅急便」といったジブリ作品の制作にもかかわっていたそうです。
2006年の「涼宮ハルヒの憂鬱」、2009年の「けいおん!」では、圧倒的な作り込みから評判となり、そのアニメの舞台となる場所にファンが訪れる「聖地巡礼」が一時期、ニュースにも取り上げられました。「けいおん!」に関しては、2010年に第15回アニメーション神戸において作品賞・テレビ部門を受賞し、2011年には映画版で興行収入19億円を記録。2012年に第17回アニメーション神戸で作品賞・劇場部門を受賞しました。
個人的には、京都アニメーションさんの武本康弘さんが手がける作品が好きでした。
実際、「小林さんちのメイドラゴン」の第一期は武本さんが監督をされています。ギャク・コメディの作品の中にも、ほろっと泣けるシーンを描いたり、考えさせられるシーンを入れ込むバランスの良さは、すっと心のなかに入ってきました。
こうして過去形で記載しているのは、残念ながら、2019年にあった京都アニメーション放火事件でお亡くなりになってしまったためです。本当にショックな事件で忘れられませんが、京都アニメーションさんは、事件後、制作力を取り戻そうと放火の跡地での会社再建などを進めています。
▼「小林さんちのメイドラゴン」の制作スタッフ
| 第1期 | 第2期 | |
| 原作 | クール教信者 | クール教信者 |
| 監督 | 武本康弘 | 石原立也 |
| シリーズ構成 | 山田由香 | 山田由香 |
| キャラクターデザイン | 門脇未来 | 門脇未来 |
| 総作画監督 | 丸木宣明 | 丸木宣明 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 | 鶴岡陽太 |
| 音楽プロデューサー | 斎藤滋 | 斎藤滋 |
| 音楽制作 | ランティス | ランティス/ハートカンパニー |
| 企画プロデューサー | 八田英明 | 八田英明 |
| プロデューサー | 中村伸一、斎藤滋、 阪井利早、植月幹夫 | 中村伸一、斎藤滋、 瀬波里梨、鈴木めぐみ、安井一成 |
| アニメーション制作 | 京都アニメーション | 京都アニメーション |
| 製作 | ドラゴン生活向上委員会 | ドラゴン生活向上委員会 |
過去作品を観て、コラボも楽しんでほしい!
少し話はそれてしまいましたが、映画公開にあわせて、第1期、第2期と観ていただきたいです。
動画配信サービスやBlu-ray、DVDなどをチェックしていただければと思います。
また、映画公開に合わせて、JR東海とコラボをした「推し旅」も実施中。2025年8月31日までキャンペーンが行われていますので、楽しんでください。(「映画 小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」公開記念キャンペーン)→終了しました。
京アニクオリティの街並みの良さ
なんといっても、京都アニメーションのクオリティの良さは
このアニメの大きな特徴の一つでしょう。
特別美しいものではないにしても、
CGグラフィックの入れるバランスとその良さ、
そして、パっと見るだけで、どこが舞台なのかわかる背景の作り込み。
ココは安心して見れますし、違和感なく作品世界に没入することができます。
これは、私だけかもしれませんが、
こういうバランスの取れた、美しいアニメを見ていると、心が癒されます。
気づかされる人間社会の脆さと尊さ
この作品の一番のポイントは、
人間とドラゴンの関わり合いです。
これは、声優の杉田智和さんも動画で紹介されています。
(下記参照)
人間としては、当たり前で見過ごされている感覚に、
異世界からやってきたドラゴンが、何気なく質問してきます。
その質問と、その小林さんの回答に、
ハッとさせられたり、妙に考えさせられたりします。
人間、特に日本における人間社会で大切にしているものとは、
学校とは?会社とは?そして、人間の命とは?
身近な社会のところから、大きな価値観までを考えさせられます。
そうした一見、難しい社会的な問題も、
京都アニメーションのやわらかい、きれいなタッチの描画、
そしてBGMも踏まえた演出で、すっと視る人の心のなかに入ってきます。
聖地巡礼もわかりやすい
京都アニメーション作品の特長の一つが、背景のこだわり。
もちろん、「小林さんちのメイドラゴン」も同様です。
このアニメ作品の舞台は、埼玉県越谷市の越谷駅周辺となっています。
アニメのなかでは、そのままの地名があがってくるわけではありませんが、
アニメの背景の画像を見れば、
越谷駅周辺を利用している方は、「あっ、ココだ!」と思う場所がたくさんあるはず!
越谷駅と元荒川周辺のところを歩いていると、
発見するところがたくさんありますよ。

