「日常にちょっとした刺激がほしい」
「ワクワクする時間がほしい」
そんなことを思っている方には、必見!
観終わったあとに「そういうことだったのか」と驚きと納得を同時に味わいませんか。
今回は、ストーリーの構成が巧みで、伏線回収の完成度が高いアニメ作品を3つ厳選して紹介します。
ネタバレなしで紹介するので、これから観る作品選びの参考にしてみてください。
伏線回収がすごいアニメ3選
オッドタクシー
あらすじ
物語は、主人公のタクシードライバー・小戸川が中心になって進んでいきます。
普段は無口。タクシーや普段の日常の何気ない会話を少しだけする程度です。
ですが、一つ一つが少しずつ、事件性を帯びてきて、少しずつつながっていきます。
基本的には、アニメのタッチもあって、ゆるやかに進んでいきますが、
徐々に緊張感が増していき、それと比例して、どんどん作品に没入していきます。
見どころポイント
人の言葉を話す動物たち。そのアニメのタッチもやわらかいもの。
特に、派手な演出などはありませんが、本作の魅力は、「会話」の構成と言えるでしょう。
登場人物同士のやり取りの中に重要な情報が自然に組み込まれており、
かつ、一つ一つの会話を飽きさせない、面白い内容となっています。
有名な声優さんも起用されていますが、今をときめくダイアンさんなども起用されており、
声優さんでは、なかなか出せない会話のリズムも、新鮮です。
観る側としては、この何気ない会話を繋ぎ合わせながら物語を理解していきます。
また、キャラクター同士の関係性が丁寧に描かれており、
それぞれの視点が少しずつ重なっていく構成と、人とのつながりの大切さも垣間見えます。
なぜ、伏線回収がスゴイのか!?
序盤では何気なく進んでいる会話と行動。
ですが、物語が進むにつれて、少しずつ意味を持ち始める構成が秀逸です。
細かな違和感や断片的な情報が積み重なり、最終的に一つの大きな流れとして繋がっていく展開は圧巻。
アニメ本編以外にも、Youtubeでアニメの中の登場人物がポッドキャスト放送をしている形で、
情報を少しずつ流していくのも、視聴者側を楽しませてくれます。
視聴後には、「あの場面はそういう意味だったのか」と気づかされるポイントも多く、
もう一度見返したくなる完成度の高い作品です。
※オッドタクシーの詳細レビューはこちら
シュタインズ・ゲート
あらすじ
『シュタインズ・ゲート』は、秋葉原を舞台にしたSFサスペンス作品。
自称マッドサイエンティストの主人公・岡部倫太郎が、
偶然の出来事をきっかけに“不思議な現象”へと関わっていくことで物語が動き出します。
最初はコミカルな雰囲気で進む日常が、次第に緊迫した展開へと変わっていくのが特徴です。
この『シュタインズ・ゲート』という言葉は、
作中の設定で主人公の造語とされてはいるのですが、
「シュタイン(運命石)」は物理学者であるアルベルト・アインシュタインに由来しており、
それゆえアインシュタインの相対性理論など、物理学の要素が物語中に組み込まれているため、
ライトに科学好きの方は、楽しめく作品でもあります。
見どころポイント
序盤のゆるやかな日常パート、
そして中盤以降の緊張感ある展開のギャップが大きな魅力となっているのが本作品です。
キャラクター同士の軽妙なやり取りから一転し、
雰囲気だけでなく、取り扱う規模もどんどん大きく動き始めることで、一気に引き込まれます。
また、SF要素と人間ドラマがうまく融合しており、
人間ドラマとしても魅力的で、感情面でも強く印象に残る作品となっています。
実際、この作品は、平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編(劇場公開・テレビアニメ・OVA)に選ばれており、2011年10月に岡部倫太郎でニュータイプアニメアワード2011キャラクター部門男性賞を受賞するほど、大変人気の作品です。
なぜ、伏線回収がスゴイのか!?
物語の序盤から散りばめられた細かな設定や出来事が、後半にかけて重要な意味を持って回収されていきます。
一見すると些細に見える要素が、物語の核心に繋がっていく構成は非常に緻密です。
タイトルがアインシュタインに関するものということから、想像できると思いますが、
本作品は、分類分けをするとタイムリープものとなります。
ですが、単純なタイムリープものとは少し異なるのが、本作品の特徴の一つです。
この作品のなかの主人公である岡部が最初にタイムリープを成功させるわけですが、
それは、“メール”です。
実は、過去にメールを送ることができるようになります。
そのメールを送ると、岡部自身には何か違和感のようなものを感じるのですが、
その送った人の周辺で岡部と記憶が違ってくることに気づきます。
ただ、そのメールでの過去干渉は、非常に些細なもの。
ですが、バタフライ効果(「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざに類似)によって、
一つ一つの些細な変化が、伏線となって、大きく物語が動いていきます。
最後まで観終わって、すべてが一本の線として繋がる感覚は、
この作品ならではの魅力であり、伏線回収作品の代表格として高く評価されています。
ちなみに、この作品は、2009年にXboxで発売されたゲーム『STEINS;GATE』が原作となっており、
基本的には、ゲームのシナリオ通りに、アニメも進んでいきます。
2011年4月から9月までテレビアニメが放送され、2013年4月20日に劇場版が公開。そして2018年4月から9月には、続編『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送されるなど、非常に長く愛されている作品です。
ひぐらしのなく頃に
あらすじ
『ひぐらしのなく頃に』は、昭和58年の田舎の村・雛見沢を舞台にしたミステリー作品です。
主人公・前原圭一は、都会からこの田舎の村に引っ越して、転校してくる中学生。
クラスメイトを中心に、新たな環境に馴染んでいく中で、
この村にまつわる不可解な出来事に少しずつ触れていくことで物語が展開していきます。
村そのものは、穏やかで、村民たちも仲が良く、クラスメイトたちも親しげに接してくれ、
一見すると平和で、昔の日本の原風景のようにも見えるのですが、
前原がどんどん村に入り込んでいくにつれて、徐々に不穏な空気が広がっているのを感じ始めます。
見どころポイント
日常の穏やかな雰囲気と、不安や違和感が入り混じる独特の空気感が特徴です。
穏やかな村ではあるのですが、
実は、ダム建設計画をめぐる反対派と立ち退き派との対立は根深く残っており、
一旦は、ダム建設は中止になったものの、遺恨は残っています。
また、村の風習として6月に行われる夏祭り「綿流し」の日に、
ダム建設作業員や立ち退き派の関係者が、村で祀られる神様「オヤシロさま」の祟りとして
奇怪な死を遂げる事件が毎年起こっている、というのです。
この不安な要素が徐々に物語に入り込んでいくのですが、
それと合わせて、登場人物同士の関係性が一つ一つ丁寧に描かれていることで、
どんどん物語に引き込まれていきます。
主人公は前原ですが、主要人物の視点でもストーリーが描かれる構成になっているのも、
このアニメ作品の魅力の一つと言えるでしょう。
なぜ、伏線回収がスゴイのか!?
断片的に描かれていた出来事が、別の視点や展開を通じて徐々に繋がっていく構成が特徴です。
実は、この作品もタイムリープものです。
平和な日常を過ごしているのですが、何か些細なことでどんどんと人間がおかしくなっていき、
最後には、凄惨で残酷な結末を迎えてしまいます。
そう思っていると、なぜか時間が巻き戻り、再び日常の生活が始まっていく、という構成です。
この中で、主人公の前原は自分が死ぬ直前までの記憶を持ったまま、この繰り返しを行っています。
そのため、前原はなんとしても、このひどい結末を回避しようとするのですが、
あまりに人がどんどん狂っていく様子を見ていることから、前原も混乱していきます。
それでも、全く理解できなかったことが少しずつ理解できたり、
全く些細なことで意味のないものだと思っていたことが意味を持ち始めたりと、
タイムリープするからこそ、複雑に広がっていくストーリーが、
最終的には、一つにまとまっていく感覚は、秀逸です。
まさに伏線回収の醍醐味をしっかりと味わえる作品と言えるでしょう。
この作品も、原作はゲームです。
同人サークル『07th Expansion』が手がけたゲームで、サウンドノベル形式となっています。
1つのストーリーを追いかけてくのですが、謎がちりばめられ、何が深層なのか探っていく構成のゲームです。
まとめ
伏線回収がすごい作品は、観終わったあとに新たな発見があるのが魅力です。
今回紹介した3作品は、それぞれ異なるアプローチで物語を構築しながら、しっかりとした伏線回収を見せてくれる作品です。
気軽に楽しみながらも、物語の奥深さを味わいたい方には特におすすめの作品ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

