「何かスッキリしたい」
「脳汁が出る感覚を感じたい」
と日頃からミステリーが好きで、いろんなエンタメに触れているという方には、
おススメの作品!
それが、タイトルにある、「THE GUILTY ギルティ」(2018年)です。
(C)2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S
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「THE GUILTY ギルティ」(2018年)とは
2018年に公開された「THE GUILTY ギルティ」は、デンマークの映画です。
わずかな登場人物と一室のみの舞台設定で観客を引き込む、異色のサスペンス作品。監督グスタフ・モーラーの長編デビュー作として制作され、音声主体の演出という大胆な手法が映画祭で高い評価を獲得しました。
その完成度は世界的に高く評価され、第91回アカデミー賞®外国語映画賞のデンマーク代表作品に選出。高い緊張感と没入感により、国際的に注目を集めた映画作品です。
下に数々の受賞タイトルを紹介しておきます。
| 年 | 映画賞・映画祭 | 部門 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2018 | サンダンス映画祭 | 観客賞(ワールドシネマ・ドラマ部門) | 受賞 |
| 2018 | ロッテルダム国際映画祭 | 正式出品 | 出品 |
| 2018 | シアトル国際映画祭 | 観客賞 | 受賞 |
| 2018 | ロベール賞(デンマーク映画アカデミー賞) | 作品賞 | 受賞 |
| 2018 | ロベール賞 | 監督賞 | 受賞 |
| 2018 | ロベール賞 | 主演男優賞 | 受賞 |
| 2018 | ロベール賞 | 脚本賞 | 受賞 |
| 2018 | ロベール賞 | 編集賞 | 受賞 |
| 2018 | ロベール賞 | 観客賞 | 受賞 |
| 2018 | ボディル賞(デンマーク批評家協会賞) | 作品賞 | 受賞 |
| 2018 | ボディル賞 | 主演男優賞 | 受賞 |
| 2019 | 第91回アカデミー賞® | 外国語映画賞(デンマーク代表) | 代表選出 |
| 2018 | ヨーロッパ映画賞 | 各部門 | ノミネート |
あらすじ
「THE GUILTY ギルティ」は、緊急通報指令室を舞台に展開するワンシチュエーション・サスペンスです。
主人公は、ある事情により現場を離れ、緊急通報オペレーターとして勤務している警察官。いつもと変わらない夜勤の最中、一本の通報電話を受けたことをきっかけに、事態は予想もしない方向へと動き始めます。
それは、ある女性からの通報電話。その電話に主人公はこれまでの警察官としての勘が働いてなのか、危機感を覚えて動き出します。
電話越しの音声と限られた情報だけで状況を読み解いていく展開は、密室劇のような構成ながら、緊迫した心理戦と次々に明らかになる事実が、最後まで目を離せない緊張感を生み出します。
電話越しの限られた情報(音声と電話口から聞こえる周辺の音)だけを頼りに、事件の全貌を把握しようと奔走する主人公。しかし、次第に浮かび上がる事実は、単なる事件として片付けられない複雑な様相を帯びていきます。
すべてが「声」と「想像力」で描かれる中、観る者は主人公と同じ視点で緊張感を体験することになる――そんな没入型のサスペンス作品です。
私が思う見どころ
わかるのは、音声だけ!という特別なシチュエーションに没入
ワンシチュエーションで展開され、情報は音のみ。
この“限られた”舞台だからこそ、観る人たちの想像力を掻き立て、
どんどん惹き込まれていきます。
もちろん、主人公も同じ。
基本、かかってくる電話の音声と、その電話口から聞こえる周囲の音が頼り。
主人公も、私たちと一緒になって想像しているのです。
そのため、観る人はちょっとした主人公の追体験をしている感覚にもなり、
主人公に大きく共感を覚えるのが、この映画の魅力の一つと言えるでしょう。
展開が読めない、独特のストーリー展開
もう一つは、意外な展開を見せていくところです。
ここを詳しく書いてしまうと、完全にネタバレになりそうですので避けますが、
主人公も、そして観る人も、どんどん悩み、そして惹き込まれていきます。
これも「音声だけ」という特別な環境だからこそ起きうること。
この枠組みで、1本の映画にしようとした方が、本当にすばらしいと思います。
音声だからこそ、ミスリードも起きやすいのです。
人を理解するときに、
「こういう状況であれば、こういうのが一般的」という枠組みをもって、
物事を観ているのだろう、というのを、この映画を観て、改めて気づかされます。
そして、そのことが、あまりにも脆くて、危険性もあることを痛感するはずです。
「人は、いかに思い込みの激しい生き物なのか」と。
主人公の気持ちの変化がいとおしい
この主人公は、もう警官として退職が迫っており、
特に、仕事に対して前向きに取り組んでいるわけではありません。
この通報がある日は、無事平穏に終わらせて、さっさと、この警察の仕事からさよならだ!
そんな感じで仕事に取り組んでいます。
個人的には、冒頭の主人公の印象は、決してマジメな人間ではなさそうだなぁというもの。
そのため、女性からの通報も、最初は面倒に思い、
これまでの経験や情報から、さっさと決めつけて終わらせようとするのですが……。
そこから、主人公が、なぜ仕事に対して前向きではなくなり、
退職にまで進むようになったのか、ストーリーと並行して明らかになっていきます。
そして、主人公が、ただ仕事を終わらせようとするところから、
少しずつ気持ちが変化し、警察としての矜持を全うしようとします。
この変化には、心揺さぶられるのではないでしょうか。
リメイク作品もあります!
なぜ、これまで2018年という数字を書いてきたか――。
それは、映画のタイトルとかではなく、リメイク作品があるからです。
2021年にハリウッドでリメイクされており、主演はジェイク・ギレンホール。舞台は緊急通報指令室という密室空間のまま、アメリカ社会を背景に物語が再構築されています。
オリジナル版の緊張感を受け継ぎつつ、演技力と映像演出で新たな没入感を生み出したNetflix作品。まずは予告編で、その緊迫した世界観をチェックしてみてください。

鑑賞できるところ
いかがでしょうか。
すべてを紹介しているわけではないので、脳汁がドバドバと出るイメージが
湧きにくいかもしれませんが、観た後の解放感は、お約束します!
現代とはかけ離れすぎず、でも、ちょっと非日常感を味わい、
スッキリとしたい方は、ぜひ、ご覧ください。
▼THE GUILTY ギルティ(2018)
▼THE GUILTY ギルティ 2021年版(Netflixリメイク)


