生活をしていると、言葉で傷つくこともあるのではないでしょうか。
「ペンは剣よりも強し」
ということわざがありますが、言葉は強いです。
その強さは、人を傷つけることもあれば、
人の心に寄り添ったり、人の背中をやさしく推したりするのにも
強く作用するものです。
そんな積み重ねで、人をなんとなく信じにくくなってきた方には、
ピッタリのアニメ作品があります。
それが、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」です。

https://tv.violet-evergarden.jp/
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
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あらすじ

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、戦争で“感情”を知らずに生きてきた元少女兵が、「手紙の代筆業」を通して人の心に触れていく姿を描いた感動のヒューマンドラマです。
物語の舞台は、とある大戦終結後の世界。インターネットなどはもってのほかの世界です。
主人公ヴァイオレットは、依頼人の想いを言葉にする職業「自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)」として働き始めます。
依頼内容は、家族への手紙、愛する人への想い、言えなかった本音などさまざま。
主人公の元少女兵は、戦争のために育てられてきました。そのため、少し市民と感覚がズレてしまっていることも。そんな彼女は手紙を書きながら、人の喜びや悲しみ、そして“愛している”という言葉の意味を少しずつ学んでいきます。
心を揺さぶるストーリーと圧倒的作画クオリティで、国内外から高い評価を受けている京都アニメーション制作の作品の一つです。
言葉の不器用さも、美しさもわかる。

「何か意図と違う形で伝わってる」
みたいなことを感じた方もいるのではないでしょうか。
それだけ言葉というのは、不確定で、不安定なものだと思っています。
(今、こうして、読んでいる人に少しでも豊かになってほしいと思って、
ヴァイオレット・エヴァーガーデンを紹介していますが、
正しく伝わるかどうか心配しつつ、この言葉を綴っています。)
それを再確認できる作品が、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。
戦争のことしか知らない元少女兵の、言葉の受け取り方を通して、
どれだけ日常で常識で解釈しているのかを痛感しますし、
人を思いやることの尊さ、そして、その思いやりから綴られる言葉の美しさが、
京都アニメーションさんの美しい絵とともに、感じ取れる作品です。
最初、少し元少女兵の言動に違和感を覚えて、
距離を置きたくなる心持になる方もいるかもしれませんが、
そこは一つの振りです。
元少女兵が言葉に向き合い、少しずつ変化することを通して、
言葉のはかなさ、脆さ、そして美しさを感じられる作品です。
「言葉のことを、深く感じたい」
「言葉で支えられることってあるよね」
と感じる方には、より心に刺さること間違いなしです。
主要キャラ・声優さんのご紹介
ヴァイオレット・エヴァーガーデン|CV:石川由依

キャラクター紹介
元少女兵として育ち、戦後は「自動手記人形」として手紙の代筆業に就く主人公。感情表現が苦手ながらも、人の想いに触れる中で心を育んでいきます。
ギルベルト・ブーゲンビリア|CV:浪川大輔

キャラクター紹介
ヴァイオレットの上官であり、彼女の人生に大きな影響を与えた人物。厳しさと優しさを併せ持つ軍人。
クラウディア・ホッジンズ|CV:子安武人

キャラクター紹介
郵便社の社長であり、戦後のヴァイオレットを支える保護者的存在。面倒見がよく情に厚い人物。
カトレア・ボードレール|CV:遠藤綾

キャラクター紹介
郵便社に所属する人気ドール。面倒見がよく、ヴァイオレットの先輩的存在。
ベネディクト・ブルー|CV:内山昂輝

キャラクター紹介
郵便配達員として働く青年。粗野な言動ながら仲間思いな一面も。
エリカ・ブラウン|CV:茅原実里

キャラクター紹介
内気で努力家のドール見習い。ヴァイオレットと共に成長していく仲間。
アイリス・カナリー|CV:戸松遥

キャラクター紹介
明るく活発な新人ドール。感情豊かで人懐っこい性格。
制作スタッフ
| 役職 | スタッフ |
|---|---|
| 監督 | 石立太一 |
| シリーズ構成 | 吉田玲子 |
| キャラデザイン | 高瀬亜貴子 |
| 美術監督 | 渡邊美希子 |
| 色彩設計 | 米田侑加 |
| 撮影監督 | 船本孝平 |
| 音楽 | Evan Call |
京都アニメーションの最高の描画クオリティ
なんといっても、描画の美しさ。
この作品で忘れてはいけないでしょう。
私が初めてPVを見たとき、「なんだ、この美しさは!?」と
驚いたのを覚えています。
これぞまさに、京都アニメーションのクオリティとも言えるでしょう。
このクオリティは時代が経っても色あせることなく、
今見ても、アニメに没入できる最高レベルの作品だと思います。
特に目を見張るのは、背景の美しさと描画の細かさ。
上記の動画でも見てもわかるように、水の鏡面反射や
背景の自然の木々の美しさが目を見張るものがあります。
これぞ、日本のアニメの力だ!と感じることのできる作品の一つです。
言葉の脆さと言葉の尊さ
この作品の軸になっているのは、手紙代行サービスのようなお仕事です。
その仕事を通して、主人公が成長していく物語ではありますが、
その過程で個人的に印象に残るのが、言葉の力です。
最初の頃、主人公は、まさしく言葉の文面だけをとらえてしまいます。
なぜなら、戦争しか知らないから。
言葉の字面だけでとらえ、そのまま行動を移していくのですが、
もちろん、それでは、依頼者と衝突してしまいます。
依頼者が抱えている、言葉の奥にある悩みや願い、
それを読み解こうとする姿勢。
それらすべてを踏まえて紡がれる言葉だからこそ、
依頼書も、そして手紙を送る人にも、真なる内容が伝わってきます。
それと同時に、言葉は字面でとらえ方が変わっていくもの。
つまり、ウソも書けてしまいます。
人間というのは、本音は持ちつつも、世間体や相手の気持ちを考えて、
自分の気持ちを押し殺し、装うことがあるもの。
そのため、本音をぶつけようとしても、
「それは言い過ぎ」や「そんなつもりじゃない」と
いろんなところで、ぶつかりが生じていきます。
こうしたリアルな人間模様と言葉の難しさを感じることができる作品です。
日常生活で発している言葉一つ一つが、
自分を偽っていることがいかに多いか、
そして、真実の言葉で表現したとき、それは本当に力強くて、
自分も、そして人も心を震わせるのではないかという期待をもたらせてくれると思っています。


